博多パラダイス

 博多パラダイスは、博多築港にかつて存在した総合レジャー施設。昭和39年10月17日開業、昭和44年に経営母体が代わり「博多プレイランド」と名称も代わった。当時の施設として唯一遺っているのが「博多ポートタワー」、博多パラダイスのメイン施設として建設された。設計は東京タワー、名古屋テレビ塔別府タワー、2代目通天閣など6つのタワーを手がけた内藤多仲。手がけた6つのタワーのうち、最後に出来たため俗に「タワー六兄弟の末っ子」と呼ばれているそうだ。

 昭和41年のガイドブックによれば、
「入場料(大人)200円、大温泉に入って、寝転んでショウを観て、一日中楽しめる大娯楽施設」とある。
施設は、高さ100mの博多ポートタワーをはじめ、水中翼船、回転展望グリル、パノラマ展望風呂、ジャングル風呂、トルコ風呂、プール、ジェットコースター、ガンコーナー、サーキット場、スナック・バー、レストラン、大演舞場、サテライトスタジオ等、様々な施設が揃っていたそうだ。文字通り、博多のパラダイスであった。

(文章@益田啓一郎 http://www.asocie.jp/